撚りや加工ではなくしなやかでしっかりしたカシミヤのセーターを作りたいと思い、ミラノリブの編みでカシミヤのセーターを作りました。ちなみにミラノリブの名称の由来はイタリアのミラノでつくられたところから。そのままです。編み構造は袋編とゴム編みを交互に編んでいます。そのため編地の表面は横檀ができ凹凸感があります。
ニットの編み組織としてはもっとも伸縮性が少なく、縦にも横にも伸びにくい性質が有る為、型崩れがしづらいです。この編み組織の短所は重くて硬くなるところなのですが、繊維が細くやわらかなカシミヤを使うことでその短所を長所に変えることに成功しました。カシミヤの温かさは外気を遮断することで効果を最大限に発揮します。通常のいわゆるローゲージセーターでは空気が抜けてしまうことが多いので1枚だと寒さを感じるときがあります。その点ミラノリブはリブと天竺の袋の組織により、2重サッシのような効果があるので1枚でも温かさを保つことが可能です。このカーディガンはゲージで言うと12GGとハイゲージの分類になるのですが、糸の使用量はミドルゲージのセーターと同じくらい使用しています。
walenodeのセーターはユニセックスで着用いただけます。サイズ表記は0-1-2です。0はレディスのM、1はメンズのM、2はメンズのLというのが大まかな目安になります。コンパクトに着られたりざっくり着られたりと、素材やデザインによってお好みの着方をお楽しみください。